
2012年5月25日、利根川水系の首都圏各地の浄水場からホルムアルデヒドが検出された問題で、群馬県高崎市の産業廃棄物処理施設から原因物質が排出されている可能性が高いことが埼玉県の調査で判明した。
(参考:関東地方知事会 ホルムアルデヒドの原因化学物質の「法規制」を国に要望)
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原因物質はヘキサメチレンテトラミンとみられ、合成樹脂の加工に使用される化学物質である。今回は、埼玉県内の化学製品会社「DOWAハイテック」が高崎市の産廃業者にヘキサメチレンテトラミンを含む廃液の処理を委託したことが分かった。
処理を委託された処理業者の内1社は18日までに60トンを処理したが、処理施設が十分ではなく、ヘキサメチレンテトラミンがそのまま利根川支流の烏川に排出したとしている。同処理業者は、処理を請け負った際に、廃液が「ヘキサメチレンテトラミン」を含むという説明を受けていなかったとしている。一方で、DOWAハイテックでは廃液の分析値は示しているとし、他の業者では全く問題が起きていないと説明を行っている。