
熊本県阿蘇郡の大蘇ダム漏水問題に関して、広瀬勝貞大分県知事が、28日の県議会で、「大事なことは早期に完成させ、一日も早く地元に安定供給し、安心して農業できる基盤を作ること」と県負担を匂わせる発言をした。(参照:国土交通省 ダム事業見直しで沖縄県の「タイ原ダム」を建設中止に)
image from 財団法人 日本ダム協会広瀬勝貞知事は、従来、「対策工事は国の責任で」としていた。
土居昌弘大分県議会議員の一般質問への知事答弁において、当初の事業費130億円が現段階で約600億円へと大きくなり、大規模補修で更に約100億円が必要だとなった。受益先の県と市は、その内約30%の負担を求められる。
受益先となる大分県竹田市の首藤勝次市長も「国が責任を持ってやるべきだが他に方法がなければ応えるのも選択肢の一つ」と話しており、同日の定例会見で、「30日の市、市議会、荻柏原土地改良区の協議会で、合致点を見いだしたい」とコメントしている。
30日の市議会をはじめ、今後の動きに注目が集まる。