
先導するモーターボートに続き、軽やかに水上を滑るボード。しかし、水が張られたプールで水上スキーを楽しんでいるのは人間ではなくツィギーという名前のハイイロリスであった。この姿が愛らしいと米テレビ番組で取り上げられている。
(参照:水を求めてカンガルーの群れがゴルフコースに乱入)
Image from ツィギー公式サイト
ツィギーという名前を聞くと、イギリスのファッション・アイコンが頭に浮かぶかもしれないが、もしかすれば今後ミニスカートよりも水上スキーを楽しむリスの姿の方が有名になるかもしれない。
ツィギーの飼い主はもともと30年以上も前、ハリケーンで巣から落ちたリスの赤ちゃんを保護する形で飼い始めた。遠隔操作ができるボートのオモチャを子供の誕生日に買ったのをきっかけに、リスを水遊びさせる冗談で水上スキーを思いついた。
ハイイロリスは確かに泳ぐ動物だが、これほどまでにウォータースポーツを平然とこなす姿は珍しい。思いつきから1年ほど経つと、ツィギーの水上スキーの腕前はショーとして十分成り立つものになっていた。すぐに地元メディアの注目を浴びたツィギーは、今では動物番組だけでなく、ウォール・ストリート・ジャーナルやアメリカン・アイドルといったメディアにも大きく取り上げられる人気スターとなった。実際には「ツィギー」とはステージ・ネームであり、訓練されたハイイロリスが数世代に渡って受け継いできたものだ。
現在もツィギーの名を継いだリスが、おなじみのリス・サイズにカスタマイズされたライフジャケットを身に着け、アメリカ中をまわってパフォーマンスを行っている。その様子は公式サイトでも観ることができる。