
栃木県小山市にある間々田八幡宮で、今年も5月5日のこどもの日に江戸時代から続く「間々田のジャガマイタ」が開かれる。(参照:環境省 岩手、栃木、群馬県の公共用水域 河川や湖沼の”放射性セシウム濃度”を発表)
「間々田のジャガマイタ」は国選択無形民俗文化財に指定された恒例行事であり、竜蛇信仰の名残を伝える「蛇まつり」としても知られている。もともとは田植え前に五穀豊穣や疫病退散を願って行われる土着のまつりであり、旧暦の4月8日に行われるものであったが、担い手が子供であるためにこどもの日のまつりとして行われるようになった。
まつりでは竹、ワラ、藤ツル、シダなどで作られた、長さ15mを超える大きな大蛇7体を子供が担ぎ、「蛇寄せ」として間々田八幡宮へ集合後、神池へ移動。池で蛇に水を飲ませる「水呑みの儀」を行い、「ジャーガマイタ、ジャガマイタ。4月8日のジャガマイタ(蛇がまいた)」とかけ声をかける。その後、お賽銭を集めながら町を練り歩く流れになるという。
役目を終えた大蛇は大人たちの手によって解体され、森や田んぼといった自然へ返される。