
1996年以来のリーグ制覇に向けて巨額投資を行ったオリックス。だが、大きな期待をかけた目玉の野手トリオが2軍調整中という不測の事態に陥った。ブランコ、中島裕之、小谷野栄一。過去に抜群の実績を誇り、年齢的にも円熟期を迎えた3人の現状を見てみたい。
まずはDeNAから2年推定5億円で獲得したブランコ。5月17日の日本ハム戦(札幌ドーム)で右股関節を痛め途中交代し、翌日に抹消された。
左膝のケガから約1か月ぶりに戻ってきたばかりの大砲が、わずか数試合出場で再び出場登録を抹消。森脇監督は当初、ブランコを4番候補として考えていた。だが、中日、DeNA時代から体重過多によるケガに悩まされていた助っ人は今季も同じ過ちを犯す羽目になった。
3年ぶりの日本球界復帰で話題となった中島。交流戦初戦となった5月26日・DeNA戦(横浜)をぎっくり腰で欠場すると、翌日には「試合に出場できる状態にはほど遠い」と球団が発表。最短復帰を目指し2軍で調整することになった。
森脇監督「まだ決着はついていない」、交流戦をきっかけに巻き返せるか4月19日に右太もも裏の肉離れで離脱し、5月8日に1軍復帰していたがブランコに続き2度目の離脱となった。だが、中島は右足の状態が万全でない状態で試合に出場し続けただけに、もう1度コンディションを整えるためにはある意味この10日間(最短復帰は出場登録抹消から10日間)の休養はよかったのかもしれない。