現役選手から球団職員に転身 ロッテ・古谷氏「初めての企画営業」に密着

現役選手から球団職員に転身 ロッテ・古谷氏「初めての企画営業」に密着
かつてロッテでプレーし、現千葉ロッテ営業部の古谷拓哉氏【写真:武山智史】
現役を退いて初めて知った チームを支えてくれている人の多さ

 4月12日、千葉ロッテ埼玉西武の試合開始約3時間前のZOZOマリンスタジアム。球場外のPRブースで細身の男性がガラポン抽選器にボールを次々と入れていく。ネクタイ、ワイシャツの上にユニホームを着込み、足元は革靴、メガネを掛けたその男性は昨年まで千葉ロッテの選手としてプレーしていた千葉ロッテ営業部の古谷拓哉氏だ。

 日本通運から2005年の大学・社会人ドラフト5巡目で千葉ロッテに入団。2013年には左腕から放たれるキレのある直球を武器に、先発の一角を担い9勝をマークした。特に同年6月26日のオリックス戦では9回2死までノーヒットノーランを続ける快投を見せている(結果は1安打完封)。翌2014年も7勝を挙げるが、昨年は一軍出場なしに終わり、戦力外通告を受け現役を引退。球団からは球団職員としてチームに残ることを打診され、今年1月から営業部で勤務している。

 この日の試合はサプリメントなど健康食品を扱う企業「医食同源ドットコム」が試合を協賛し、「ISDG 医食同源ドットコムサプリメントナイター」と銘打たれていた。古谷氏にとっては初めて企画から携わった営業案件であり、この日はPR大使という任務も任されていた。

 球団職員として見たスタジアムの光景は、現役時代とは異なるものだった。

 「一番の感想は『こんなたくさんの人たちが現場を支えてくれていたんだな』というものでした。現場では出会うことのない方々がたくさんいました。本当に細かいことまで一人一人が考え、作り、仕上げていく。そしてそこに本当に沢山の人が関わっている。『沢山の人たちが支えてくれていてチームや選手としても自分がいる』とは分かっているものの、なかなか実感がわかなかったのも正直なところでした。試合中、スタジアムの外周であんなに早くからお客さんが来ていて、沢山の出店も出ていたなんて、オープン戦が始まって初めて知りました。試合前後はスタジアムの外に出たことが無かったですから」


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