
マーリンズのイチロー外野手が、昨季終盤戦にヤンキースから移籍することを確信していたと明かしている。ニューヨークの地元紙デイリーニューズが報じた。
今季初となった“凱旋試合”でイチローが魅せた。16日(日本時間17日)、敵地シティ・フィールドで行われたメッツ戦で1点を追う7回1死走者なしの場面で代打として出場したイチローは、ニューヨークの観衆から大きな拍手を受けて打席に向かった。
右腕モンテロの9球目を右中間に運び、今季初の長打となる三塁打をマーク。後続の二ゴロで本塁に突入した際、一度はアウトと宣告されたが、マーリンズ側のチャレンジによりセーフとなった。これでマーリンズは一時同点に追いついたものの、その後に再び勝ち越され、5-7で敗れている。
その試合前、イチローはニューヨークメディアに対して、昨シーズンの終盤にはすでにヤンキースからの決別を考え始めていたことを語ったという。
「ヤンキースでは難しい経験をすることがあったけれど、それらの経験は役に立っている」記事では「イチローは昨年359打席に立ち、打率2割8分4厘だったが、いつ、どう起用されるのか、少し一貫性がなかった。だから、彼は昨年終盤にヤンキースにまた戻って来ることにさして興味がなかった」と報じている。
イチローは「100%ではありませんが、僕が(ヤンキースに)戻らないことはすごく高い確率だった」と通訳を介して語ったという。