(1)制服を強要されること
「僕は生物学的には女ですが、小4から心の性が男であることに気がつきました。でも、当時はあまりトランスジェンダーへの理解もなかったから、女の子の制服を着せられていました。下着ひとつでも、『なんでこんなもの』『でも身体特徴的に仕方ないし』って悩んだし、スースーするスカートは不快感でいっぱいでした。男性の制服を身に纏うクラスメートを見て、なんで自分は女として生まれてしまったのだろうといつも思いました」(20代・男性を自認)
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(2)トイレや温泉が気になる
「見た目が女性ですから、男性トイレに入るわけにはいきません。でも、女性トイレに入るのも気恥ずかしい思いがしたし、心が男なのに…と思うと申し訳ない気がして…すごく罪悪感を感じてしまいました。そういうのに悩んでしまうのも、『なんでトランスジェンダーなのだろう』と考えるきっかけになりました。温泉も自分の場合は家族風呂以外いけなかったです」(20代・男性を自認)
(3)親との決別
「実はトランスジェンダーに多いのではないかと思いますが、親に自分のことを伝えるかどうか、どう伝えるかで困ってしまうんですよね。世代もあるので、『自分は男性です』なんて言っても理解されにくいだろうし、仰天されそうじゃないですか。それでも女と偽っていくのはしんどかったし、さすがに限界も来ていたので、親にその話をし、性転換したいことも伝えました。結局、理解されず勘当して縁を切られました。それほどに理解されないのでそれまでのことなのですが、家族なだけに当時は絶望しましたね」(20代・男性を自認)
セクシャルマイノリティが浸透し、多様性が認められることで辛い思いをする人が少なくなることを願っています。
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(文/fumumu編集部・Amy)