(Mukhina1/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)近日、韓国で「バナナを使ったコンドーム装着実演」を生徒に行わせようとした高校教師が保護者から「性行為を助長している」とクレームを食らい、大きな騒動になったことが報道されました。

やましいことは一切無いにも関わらずヒステリックに反応した保護者達に対し、ネットからは困惑の声があがっています。



■保険体育で性教育

事の発端は、韓国のとある男女共学高校で行われた保健体育の授業。

この教師は教科書にも記載がある「交配、妊娠と出産」について教えるため、「次回の授業はバナナを5本持ってきてほしい」とお願いしていました。同時に学校側もコンドームを用意し、次の授業で実演する計画を立てていたとのこと。


関連記事:しみけん、避妊しない人との恋愛に「不幸の始まり」 ゴムありが気持ちいい

■性行為を助長とクレーム

しかし、この計画を知らされた生徒たちの保護者は怒り心頭。抗議の電話が大量にかかってきたと言います。

保護者はコンドームの装着方法実演は「過剰」だと批判し、「性行為を助長している」「子供になんて教育をするつもりなんだ!」など罵詈雑言を学校側に投げつけました。

校長が「これは性教育の一環であり、決して言われているような意図はない。この授業が生徒の知識を得るキッカケになれば…」とコメントを出したものの、抗議が止むことはなかった様子。
最終的にこの「実演授業」はキャンセルとなったそうです。

■保護者に対する様々な意見

このクレーム事件が現地メディアにより報道されると、ネットからは「年々教師という仕事が難しくなってきている気がする」「まだこんな保守的な保護者がいたのか」と同情の声が殺到。

その他にも「先生は間違っていないでしょ。授業として真剣に取り組んでいたのに、保護者のクレームでそれがパアになってしまうなんて」「コンドームの付け方は大事。今避妊の正しい知識を教えないでどうする?」「この抗議こそが望まない妊娠を助長している」「性行為の助長って考えるほうがどうかと思う」など、学校側を擁護する意見が相次ぎました。

アジアでは未だに「性行為=汚らわしい、言いづらい」と考える保護者が多く、欧米に比べ性教育が遅れているのは事実。
人間として必要な知識である以上、避けては通れぬ道だと思うのですが…。まだまだ課題は多いのかもしれません。

・合わせて読みたい→はあちゅう&しみけんが性教育に言及 「職業を子供にどう説明するか」

(文/fumumu編集部・AKO