![[MOM3063]昌平DF西澤寧晟(3年)_攻撃的チームの守備の肝、先取点と無失点で勝利に貢献](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FGekisaka%252FGekisaka_290652-290652-fl_1.jpg,quality=70,type=jpg)
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.17 選手権埼玉県予選決勝 西武台高 0-4 昌平高 埼玉]
上手いチームが負けるパターンは、2つある。1つは、決定力不足で攻め切れない形。もう1つは、カウンターなどで守備が崩壊してしまう形だ。埼玉県で屈指の技巧派チームである昌平高が、決勝戦を4-0と強い勝ち方で締めくくった背景には、陥りやすい2つの形を解消したセンターバック(CB)の働きが大きかった。
押し込む昌平とカウンターを狙う西武台高の展開となった前半の27分、右CKからヘディングシュートを叩き込んだのが、CB西澤寧晟(3年)だった。中央ゴール前、少し後ろに戻りながら頭で合わせた。西澤は「ヘディングをした後、相手でボールが見えなくて分からなかったけど、みんなが喜んでいたから、決めたんだ! と分かった。ワンテンポ、喜ぶのが遅れましたけど、今までに決めたゴールの中で一番嬉しかったです」と笑顔で先制点を振り返った。
大舞台では、先制点が試合の展開を大きく左右する。粘り強く戦いたかった西武台にとっては、ショックの大きな一撃となった。押し込まれることは覚悟の上で反撃を狙っていた西武台の守屋保監督は「(先制点は)大きかった。まさか、セットプレーで取られるとは思っていなかった。思った以上に、相手がヘディングも強かった。良いタイミングで良いボールでした」と素直にダメージを認めた。
昌平は、長短のパスを効果的に用いたパスワークが伝統。攻撃陣が注目を浴びることが多い。守備の要となるCBも、他チームならボランチが務められるレベルのパスの精度と展開力が求められる。一方、人数をかけて攻撃するため、カウンターを受けるリスクもあり、最終ラインはリスク管理に関して高い集中力が求められる。センターバックは、勝ち上がるためには、多くの要素を満たさなければならない。