[2020シーズンへ向けて](※柏レイソルの協力により、電話取材をさせて頂いています)
そのプレーを一目見れば、すぐに抜群のサッカーIQを持ち合わせていることがわかる。加えて今シーズンから託された新たな重責が、さらなる自覚を自らに促している。「やっぱりアカデミーのキャプテンという役割は伝統がありますし、責任感も凄く感じています」。伝統の4番を背負った柏レイソルU-18の新キャプテン。戸田伊吹(3年)は決意の1年を迎えている。
2019年は飛躍の年だったと言っていいだろう。U-15加入時に初めてもらった番号だという、思い入れのある“20番”を付けた戸田は、プレミアリーグEAST開幕戦にボランチとして出場。中盤でバランスを注視しつつ、柏のアカデミーらしく2人のセンターバックの間に落ちて、ビルドアップへスムーズに加わる場面も。レギュラーの大半が入れ替わったチームの中で、2年生ながら確かな存在感を放っていた。
ケガもあって、一時はスタメンを外れる時期も経験したものの、後半戦はセンターバックでの出場が増えていく。チームの骨格を担う位置での起用は、首脳陣の期待の表れとも取れたが、本人は少しの後悔を抱えて、当時を振り返る。「通用した部分ともっと磨かないといけない部分は感じましたし、3年生の代ではありましたけど、『もっと自分が中心という気持ちをもって挑めたんじゃないかな』という反省はありますね。『もっともっとできたんじゃないかな』と感じた所はあります」。