[5.15 高円宮杯プレミアリーグWEST第7節 東福岡高 2-1 履正社高 東福岡高G]

「個人として見たら、やっぱり自分は10番も背負わせてもらっているので、レベルの違いを見せないといけないし、でも個人じゃなくてチームが勝たないと意味がないので、チームを勝たせる選手になっていかないといけない」

 名門・東福岡高相手に圧倒的なプレーを見せて1ゴールを決めた一方で、チームは敗戦。試合後、ピッチ上で仰向けになって顔を覆っていたMF名願斗哉(3年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)は、履正社高(大阪)を勝たせるプレーヤーになることを誓っていた。

 名願は昨年度の選手権予選やプレミアリーグプレーオフなどで活躍し、今年はU-17日本高校選抜で抜群の突破力を発揮。“次世代のMF三笘薫”とも言える強力ドリブラーだ。緩急自在のドリブルで相手守備網に穴を開ける一方、厳しく寄せられても独特のタッチとしなやかな身のこなし、そして際の強さで振り切ってしまう力もある。

 この日は、前半から積極的にボールを受けて幾度も突破。DF2人に対応されても縦への鋭い動きと切り返し、カットインを織り交ぜて攻略してしまう。前半、東福岡DFは対応できずにファウルで止めるシーンが3度4度と増えていった。

 前半29分には、体ごと止めに来たDFを強引に振り切るなど圧巻の3人抜き。平野直樹監督から「ボール来た時だけ頑張るんじゃなくて引き出すとか。もっとやらないと評価されないよ」と指摘されている10番は、オフ・ザ・ボールのところから精力的に攻撃に係わり、左サイドから中央にも顔を出してドリブル、パスを繰り出していた。