俳優の黒沢年雄(80)が、妻のモデル、街田リーヌ(76)への思いをブログでつづり、話題になっている。リーヌさんは数年前から要介護となり、黒沢は《先を見越し、親族、親類がいる、故郷横浜に戻り、仕事を抑え、ママの為に最高の思い出を作りたく居を構えた》と献身的に支えてきた。

しかし《美人聡明で奥ゆかしく、健康でスポーツマン、口数少なく素敵なママ…貴女以上に素敵な女性に出会った事がない…。そんなママが急激に壊れていく…。この病気は個人差があるが…薬しか治療法がなく余り効果が見受けなれない…壊れる速度が速い…速すぎる…》とし、歩行困難になったことを明らかにした。この4月のこと。
《ママ愛しているよ…絶対に見守っていくからね…。ママが“ありがとう”…この瞬間が幸せを感じる》と決意を示した。


 しかし《毎日会いに行く妻の容態をみて嗚咽する…。こんな俺ではなかった…おかしい、どこかおかしい…辛く悲しく寂しい…》と、変わっていく姿を見て苦しむ胸中も告白。受け入れようにも、受け入れられないでいる葛藤に、同様の経験をしたファンらから励ましのコメントが多数寄せられた。


 このほど更新したブログでは《ママを気分良くさせる工夫をいつも考えている》とし、《明るく元気になりそうな楽曲をスマホで聴かせ一緒に歌った…いける!笑った!楽しそう!》とこう続けた。
《ママの性格から…ど演歌はパス…越路吹雪、井上陽水、ちあきなおみさんの歌を選び楽しんだ…ママは少し音痴を自分でも自覚してるので歌いながら二人で大笑い…楽しかった…リハビリにはこれだ!》


 自らを鼓舞するようなコメントも。
《さぁ今日もママを笑わせそして抱きしめてあげよう…ママは自分を受け入れれないが…僕は受け入れて出来る限りの事はする…楽しみながら…後悔はしたくないから!》


 先ごろ81歳で亡くなった中尾彬さんとは、同年代の俳優にして、バラエティー番組でも共演した。

中尾さんはその最期、妻の女優、池波志乃に看取られたそうだが、黒沢の愛妻日記、夫婦物語にも共感が集まる。芸能リポーターの平野早苗さんが言う。


「黒沢さんは1992年の大腸がんに始まり、膀胱や食道、胃にがんが見つかり、そのたびに手術に臨んでこられました。メディアには前向きなコメントをされていますが、どれだけ大変だったか、と想像してしまいます。また奥さまの支えが、闘病する上でどれだけ助けになったことでしょうか。感謝の気持ちで、これからは自分が奥さまを支えていこうとつづられた決意には、そうした年月、背景も感じられ、なおさらエールを送りたくなってしまいます」


 そして、こうも言った。


「私も認知症の母と、高次脳機能障害の姉の介護をしました。認知症も人によってさまざまですけど、症状が進むと表情がなくなったりしてきます。何をやったら喜んでくれるのか、楽しんでくれるのか、分からなくなってきたりもするんです。そんなとき、奥さまと一緒に歌を聴きデュエットをして笑顔になれるなんて、最高の時間ですよね。お互いの笑顔はお互いを元気にしますから」


 中尾さんと同様、終活のなか、よりよく明るく生きようというメッセージは広く伝わることだろう。