俳優・唐沢寿明(62)の動向が大きな注目を集めている。妻の山口智子(60)と共に、35年近く所属した大手事務所「研音」からの退所を発表。

来年1月からは新会社「TEAM KARASAWA」を発足させ、新たなスタートを切る。この独立の背景にあるのが、唐沢が長年にわたり育んできた「唐沢会」の存在だという。


「唐沢会」とは、もともと仕事仲間が集まり、芝居や人生を語り合う飲み会だった。ところが、コロナ禍以降に大きな変化を迎えたという。ある芸能プロ関係者の話。


「会を重ねるごとにある目的を持った会合に変化していったんです。俳優というか芸能人は孤独ですからね。普通の人とは違った悩みを抱えているわけです。SNSの炎上や事務所とのあつれきやトラブル、仕事をこのまま継続することができるのかなどといった問題です」


 つまり、「唐沢会」は芸能人特有の悩みに対し真摯に向き合う「互助会」的な側面を持つようになったのだ。驚くべきは、会費は無料で、飲み会などの費用はすべて唐沢が負担。会の存在を伝えた女性自身によれば、その顔ぶれは木村拓哉(52)を筆頭に、宇多田ヒカル(42)、広瀬アリス(30)、伊藤沙莉(31)、谷原章介(53)、及川光博(56)など、錚々たるメンバーが名を連ねているという。


「唐沢会には旧来の上下関係がないんです。

唐沢を本名の『きよしさん』と呼ぶほどフラットな関係です。この居心地の良さが、多くの才能ある人々を惹きつけている。当然、その裏に豪放磊落な性格で知られる唐沢会長の存在も大きな影響を与えています」(前同)


 唐沢率いる「唐沢会」だが、今後は唐沢の鶴の一声で山口と共に夫婦で長年にわたり取り組んできたチャリティー活動を本格化させていくと見られている。元々、唐沢は東日本大震災や熊本地震の被災地をクラシックカーで巡る復興支援ラリーを発起人として続けてきたが、今回、古巣の事務所から独立したことでこうした動きは「唐沢会」を巻き込んで、さらに大きくなっていくようだ。


 さらに特筆すべきは「唐沢会」の姿勢。


「『芸能人の売名行為』と揶揄されることを避けるため、こうした活動は一切メディアには発信しない方針のようです。これまでは芸能人がボランティア活動を始める時は必ず何らかのPRが付いてきましたが、それをやらないというのだから本気なんだと思います。まさに『唐沢会』の存在そのものが芸能界版SDGsですよ」(民放関係者)


 芸能界の「互助会」から「社会貢献集団」へと成長を遂げつつある「唐沢会」。彼らの新たな挑戦が、日本社会にポジティブなうねりを生み出すかもしれない。 


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『唐沢寿明&山口智子夫妻“独立劇”の行方…個人事務所設立ブームの一方で、大手芸能プロ回帰現象が起きるワケ』ほか、【関連記事】も要チェックだ。


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