10月27日からユニットコント番組「コント・デ・ンガナ」(ABCテレビ)が始まった。出演者は、ロングコートダディ、セルライトスパ、ニッポンの社長、蛙亭。
「オフィス」「マナー講座」「陸上大会」など、第2回までを見てもシチュエーションは幅広い。RPG「ドラゴンクエスト」シリーズを彷彿とさせる世界観の「魔王との決戦」は、HPを失った者たちがねっとりとした回復薬を飲むのにてこずって戦闘が止まり滑稽な時間が流れる、というものでロングコートダディのコントを思わせる。
銀行強盗の模様を切り取った「人質」は、犯人や警察から理不尽に発砲されながらも立ち上がる異常な顧客を描いた、いかにもニッポンの社長らしい世界観だ。また、正義のヒーローが敵と戦う一方で、聞き分けのない子どもたちに説教する「さぁ行け!ナンマン」は、「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)の「世紀末戦隊ゴレンジャイ」を彷彿とさせた。
オープニング曲は、ニューウエーブバンドPOLYSICSの「I My Me Mine」。2005年発売のアルバム「Now is the time!」の代表曲で、出演芸人の世代を感じさせるとともに往年の深夜番組らしい空気を醸している。まさに関西の中堅コント師の持ち味と熱量、スタジオコントへのあこがれが詰まった番組だ。
全9回の放送を予定しており、現時点ではTVerで配信期間の制限もない。「純然たる“関西発コント”」との触れ込みからも、新たな関西のお笑い文化を打ち出そうという狙いが見て取れる。
ABCテレビの新たなコンテンツ開発枠「月よるビッグバン」の第1弾として「コント・デ・ンガナ」が立ち上がったのには前段がある。2019年、ニッポンの社長、ロングコートダディ、セルライトスパがコントユニット「関西コント保安協会」を結成。
今年7月に開催された「ダブルインパクト 漫才&コント二刀流№1決定戦」では、ユニットメンバーがトップ3を独占。これを受け、「キングオブコント」ファイナリストの蛙亭を加えた大阪吉本出身のコント師4組による「コント・デ・ンガナ」がスタートしている。
以前、2014年に大阪から東京に活動拠点を移したGAG・福井俊太郎に話を聞いた折、「関西にコント番組は皆無」「コントやる人は、途中まで大阪でやって東京に出るっていうのが絶対的な流れ」だったと語っていた。つまり、劇場でもテレビでも漫才が求められる土壌で、「関西のコントを守る」ために「関西コント保安協会」は発足している。
現在、キー局でもコント番組はまれだ。そんな中、漫才の地でコント熱が高まっているのは実に興味深い。
(お笑い研究家・鈴木旭)

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