一件落着とはいかない。


 国民民主党千葉県連でくすぶるパワハラ問題を巡って27日、実態調査した党ハラスメント対策委員会・倫理委員会合同チーム座長の円より子衆院議員らが会見。

「パワハラの事実は確認できなかった」とする調査結果を発表した。


 パワハラの疑いをかけられているのは、昨秋の衆院選(千葉5区)で比例復活した岡野純子議員と天野行雄県議。被害を訴えた工藤由紀子・浦安市議が昨夏離党し、今年2月に県内の地方議員3人も同調して党を離れた。騒ぎを受けて国民民主は3月に合同委を設置。会見に同席した党倫理委員の浅野哲衆院議員によると、合同チームは岡野議員や工藤議員への聴取や、2人のSNSのやりとりなどを調査し、事実確認を行い、結論を出したという。


 不可解なのは、ヒアリング対象者の選定基準だ。合同委は岡野氏や工藤氏、天野氏に加え、県連代表の竹詰仁参院議員には聴取したものの、地方議員3人からは何も聞いていないのだ。彼らが離党したのは、党勢拡大時期。イケイケの党を離れる決断をするなんて、よほどのこと。「何があったのか」と事情を聴かないのは不可思議だ。


 3人を聴取対象としなかった理由について、浅野氏は会見でこう説明した。


「我々はまず工藤氏にヒアリングを実施。

そこで得られた情報からヒアリングすべき対象者を特定する作業に入った。結果、まずは竹詰、天野、岡野3氏に絞った。3氏への聴取を終えた段階で、離党した3人のハラスメントへの直接的な関与は確認されなかったため、ヒアリング対象者にしなかった。『この人なら何か見ているかもしれない』という推測で調査対象をむやみに広げることは公平性、客観性が損なわれてしまうと判断した」



離党議員が日刊ゲンダイに証言

 意味不明だ。実態を知る可能性がある関係者には積極的に事情を聴くべきではないのか。しかも、工藤氏は3人にも聴取してほしいと合同委に要望したという。被害者側の意見を受け入れないお手盛り調査で、都合の悪い事実を隠蔽し、幕を引こうというのか。


 日刊ゲンダイが会見で「離党した地方議員がメディア等で新たな証言をしたら、改めて調査するのか」と質問すると、浅野氏はこう答えた。


「今回の調査で一区切りだが、新事実が発覚した場合は再調査の必要性を、その時に判断したい」


 工藤氏に続いて離党した石崎英幸・市川市議は日刊ゲンダイにこう話した。


「『パワハラは確認できなかった』という調査結果が出ることは予想していました。ハラスメントの実態を見てきた私たちにはヒアリングしないのですから、そうなるでしょう。例えば、ある会議で、工藤さんや私は、国民民主の支援組織の関係者らからあからさまな圧力発言を浴びせられました。

会議には岡野さんも出席していましたが、彼女は『我関せず』状態。こうしたことは一度や二度ではありません」


 ウヤムヤは許されない。


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