「SHOGUN 将軍」シーズン2のオーディションに合格したSnow Man目黒蓮(28)は、来年から約1年間にわたり、カナダ・バンクーバーから始まる撮影に参加するため日本を留守にする。


 押しも押されもせぬトップアイドルグループのセンターが、国内の活動を休止して海外進出を図るケースは前代未聞で、その間、8人体制のSnow Manがどこまで今の立ち位置を保持できるのか、芸能関係者の注目は否応なく高まっている。


「SHOGUN」は昨年9月に授賞式が行われたドラマ界のアカデミー賞とも言える第76回エミー賞で、史上最多の18部門が最優秀賞に輝き、またアカデミー賞の前哨戦とも言える今年1月のゴールデングローブ賞でも4冠を制覇。時間軸をシーズン1の10年後と設定したシーズン2には、早くもハリウッドも注目している。


 現地のキャスティングディレクターによると、放映権を持つディズニー+から「シーズン2では日本人の集客力が高い若い役者を」という条件が提示されていたという。


「シーズン2のターゲットはズバリ、アジアです。アジアンマーケットには十分な伸びしろがあると見た制作側には、今年アジア市場で展開、成功してきたSnow Manの目黒の起用がピッタリはまったというわけです」


■ハリウッドの4大エージェンシーも接近中


 別の現地エンタメ業界関係者は、ハリウッドの4大エージェンシーのひとつと言われ、大谷翔平選手(31)やYOASOBI、新しい学校のリーダーズら多くの日本人タレントを米国内でマネジメントする「CAA」(クリエーティブ・アーティスツ・エージェンシー)も目黒に強い興味を示していて、来年の渡米早々に接触の機会を持つのでは……と話す。


「ハリウッドは日本以上に“コネ社会”。日本の実績がいくら高くても、それが世界に通用するかといえば別の話です。目黒でさえ簡単に仕事が決まるほど甘い世界ではなく、ハリウッドでの活躍を本気で目指しているのなら、大手エージェントのサポートは必須です。ただ、今は『SHOGUN』が巻き起こした日本ブームに、エージェント側も日本のトップアイドルを、喉から手が出るほど欲しがっている……と言っても過言ではないでしょうから、目黒に注目するのは当然でしょうね」


 問題は目黒の語学力だろう。小栗旬(42)や木村拓哉(53)ら、これまでたくさんのタレントがハリウッドに挑戦しては、“言葉の壁”に悩まされてきた。目黒もデビュー当時は簡単な英単語のスペルすら間違えていたという。


 しかし、地道な努力をコツコツ続けてきたのか、この数年、目黒はファッションブランドのイベントなどに出席するために行く先々で通訳なしで現地スタッフと会話を交わす姿が目撃されている。

そのネーティブに近い発音は、世界中のファンに彼自身の言葉として伝わっている反応を見せている。


 目黒に近い関係者からは“英語が苦手で語学力にコンプレックスを持っていたことが逆に起爆剤となり、リモートでレッスンを受けるなど、超多忙なスケジュールの隙間を惜しんで努力してきた結果のたまもの”という話も聞こえてきた。


「映画『ラストサムライ』以降、ハリウッドで成功を収めている渡辺謙(66)は、“日本語で日本の侍を演じる時と同じレベルで英語がしゃべれるかどうかが成功への分岐点”と話しています。セリフを覚えるのではなく、英語のセリフを自分の言葉として考えしゃべれるかが、将来を決める分かれ目でしょうね」(前出の現地関係者)


 ファンクラブサイトで、「世界でSnow Manの名前が少しでも広まるように頑張ってきたい」と「SHOGUN」への参加を報告した目黒。ファンにとって来年は、この言葉を信じて待つ一年となりそうだ。


(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)


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