政界きってのパーティーピープルに異変だ。11月末に2024年分の政治資金収支報告書が公開されたが、小泉進次郎防衛相の政治資金パーティー収入が激減していた。
自民党内でもパーティーの開催頻度と収入がずばぬけて高いことから“パリピ進次郎”の異名を持つほど。ところが、進次郎氏の資金管理団体「泉進会」の収支報告書を見ると、24年の開催は2月6日、東京プリンスホテルの一度きり。244人にパー券を売りさばき、1142万円を得た。
同年1月には派閥パーティー裏金事件で現職議員(当時)らが立件されたが、その直後にパーティー強行とはパリピの本領発揮だ。しかし3月1日には「開催中止 会場取消料」として約74万円をホテルニューオータニに支出。事件を受け、自民は派閥のパーティーは禁じたものの、議員個人主催なら規制はない。それでも裏金事件の逆風が、進次郎に大好きなパーティーの開催をためらわせ、自粛に向かったのだろう。
おかげで泉進会のパーティー収入はガタ減りした。前年の23年には小規模を含め、多い月で2度、年間14回も開き、収入は7394万円。泉進会の年間収入の実に9割を占めていたが、24年のパーティー収入は前年比約85%のマイナスとなった。
当然、泉進会は資金繰りに窮するかと思いきや、24年の年間収入は約9485万円と、前年の約8165万円から逆に増えているのだ。理由は個人献金の大幅アップだ。
時期は24年9月、進次郎氏が出馬した自民党総裁選の頃に集中しており、1人あたりの献金額も多い。年間150万円という政治団体への寄付金の上限に達した献金者は23年の2人から、24年には29人に跳ね上がり、献金額100万円以上も含めれば42人に上る。
23年に泉進会はパーティー経費として計約1812万円を計上したが、ゴッソリ浮いた分、実入りは増えたことになる。
「従来のパーティー収入に匹敵する規模の個人献金を集められるのは、進次郎さんほどの人気があればこそ。一種の“推し活”みたいなもので、普通の議員は、おいそれとはお願いできません」(自民党関係者)
パリピ改め“おねだり進ちゃん”の爆誕か。
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