8月27日の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で放送された「東京吉本芸人の実情」が反響を呼んだ。


「東京吉本と大阪吉本は大きく違う」とされ、マヂカルラブリー・野田クリスタル(39)やとにかく明るい安村(44)、平成ノブシコブシ・吉村崇ら(46)がトークを展開。

その一因を「東京にはダウンタウンのようなリーダーが不在のため、まとまりがない」と話した。


 本来であれば東京・大阪と分けず、吉本として一枚岩になればよいはずだが、大阪吉本と東京吉本には芸人の間の“壁”があるという。お笑い業界関係者にその理由を聞いた。


■大阪に比べ「風紀」が緩い東京芸人


 確かに大阪吉本は「かなりまとまっている」という。どちらが良いというわけではないが…と前置きしつつ、事情を明かす。


「大阪では吉本所属の芸人が圧倒的多数を占め、人気面でも覇権を握っている。そこにはメッセンジャー・黒田さん、トミーズ・雅さん、その下の世代では千鳥、笑い飯、若手では霜降り明星など、リーダー気質の強い芸人が揃っていることが関係しているでしょう。上下関係や礼儀にもいまだに厳しく、『劇場の入り方が悪かった』というだけで何度も入り直しをさせられたという話も聞きます」(お笑い業界関係者、以下同)


 一方、東京吉本は文化が異なる。


「東京は他事務所の芸人との交流も盛んで、吉本以外のライブに出演する機会もあるため、事務所の垣根を超えて仲良くしています。例えば、野田クリスタルさんは吉本所属前は地下芸人として活動しており、アルコ&ピース、モダンタイムス、ゴー☆ジャスなど他事務所の芸人と濃い交流があります。大阪に比べて吉本1強という感じではなく、風紀も東京の方が緩い」


 では、吉本以外であっても東京芸人をまとめる「リーダー」は存在しないのか。


「くりぃむしちゅー、爆笑問題、バナナマンなどが頭に浮かぶと思いますが、彼らは皆優しすぎるので、権力を振りかざして後輩をまとめ上げるタイプではない。

そのため“リーダー格”とは言い難い。後輩を優しく見守り、仕事を背中で見せるタイプばかりです」



大阪芸人から噴出する不満

 引き締め役、という意味では有吉弘行の名前が挙がる。


「番組内でも『品川の首を有吉が切った』『吉本でつるむことをダサいと印象付けた』と語られていました。今でも有吉さんは若手のお笑い界まできちんと監視しており、鬼越トマホーク・金ちゃんがアンジャッシュ・渡部さんをSNS上で酷評した際には、ラジオで吉本への苦言をはっきりと口にしていました。ただ有吉さんも軍団を作ったり後輩を派手に可愛がるタイプではないので、“リーダー”と言えるかは微妙なところです」


 また、東京と大阪の芸風の違いも壁になっているという。


「東京吉本は新しいお笑いを発明したり、“センス系”のネタが評価されやすい。一方、大阪吉本は昔ながらの“ベタ”が濃く、『とにかくウケるやつが強い』という風潮がある。大阪から上京してきた芸人が、東京のお笑いになかなか馴染めずに苦戦し、不満を持つのでしょう」


 さらにギャラと“面白さ”が比例していないのでは、とぼやく大阪芸人も多い。


「若手かベテランかは関係なく、東京の方が仕事が多いため、結果的にギャラが高くなる傾向がある。一方、賞レースの優勝者は大阪吉本出身が圧倒的に多い。そこから『東京芸人は俺たちより面白くないのに稼いでいる』と愚痴る大阪芸人もおり、それが確執を生む一因になっているようです」


 番組内では世代間の確執も話題となった。新世代がリーダーとなり、一枚岩となる日は来るか。


  ◇  ◇  ◇


 吉本内のいじめ問題も話題になったが?●関連記事【こちらも読む】サバンナ高橋“10年いじめ”問題からにじむ上下関係の悪しき伝統と「吉本の闇」…鬼越トマホーク良ちゃんも参戦…もあわせて読みたい。


編集部おすすめ