コーチの体罰を監督が隠蔽 バレーボール強豪・市立尼崎高の暴力体質

記事まとめ

  • 全国制覇も果たす兵庫県の市立尼崎高校男子バレーボール部で、男性コーチが部員にケガをさせ、それを男性監督が隠蔽していたことが明らかになった。
  • コーチは後ずさりするA君に10回以上平手打ちを食らわせ、A君は意識を失ったが、適切な救護措置は行われなかった。
  • 同校では4月の校外合宿の集会中にも、あくびをした硬式野球部の男子生徒が同部のコーチに数十回、顔を叩かれていたことも分かった。

体罰横行も監督が隠蔽…バレーボール強豪・市立尼崎高の暴力体質

体罰横行も監督が隠蔽…バレーボール強豪・市立尼崎高の暴力体質
写真はイメージ
 昨年の高校総体で全国制覇を果たした兵庫県尼崎市立尼崎高校の男子バレーボール部で、男性コーチ(28)が部員にケガをさせ、それを男性監督(51)が隠蔽し、体罰が常態化していたことが明らかになった。

 4月29日、3年生部員A君は、体育館のコートで1年生にプレーを指導していた。他の部員がスパイクしたボールが壁にはね返り、ネット付近まで転がったため、コーチがボールを拾うように指示したが、A君は指導に集中していた。「何で拾わへんのや」とコーチがとがめ、A君が「ボールに気づかなかった」と答えると、「何やその態度は」と激高。怒鳴り声を上げながら詰め寄り、バチーン、バチーンと10回以上、平手打ちを食らわせた。コーチは後ずさりするA君を「サイコパス」と罵り、頬を叩き続け、A君はコートの外周を半周したところで崩れ落ち、意識を失った。

 あわてたコーチはA君に何回も「大丈夫か」と呼び掛けたが、意識不明のまま。呼吸しているか確認しただけで救急車は呼ばず、適切な救護措置を行わなかった。しばらく経って別棟にいた監督に状況を伝え、監督が駆け付けたのはA君が意識を失って20~30分経ってから。監督も救急車を手配せず、A君をエレベーターホールのベンチに連れて行き、そこでようやく意識を取り戻した。ところがA君は夜になって頭痛を訴え、自宅から救急搬送され、翌日、鼓膜が破れていることが判明。A君の父親がコーチに電話で診察結果を伝えた。

「5月7日、匿名の電話が学校にあり、市教委は学校側に報告書を提出するよう通知した。ところがコーチと監督の報告が食い違い、教頭、校長が内容の確認を怠ったため、『体罰はあったが、ケガはなかった』という嘘の報告書が上がってきたのです」(市教委)

 同校では4月の校外合宿の集会中にも、あくびをした硬式野球部の男子生徒が同部のコーチに数十回、顔を叩かれていたことも分かった。

 生徒が意識不明になっても救護措置すら取らず、学校ぐるみで隠蔽工作とは恐ろしい高校だ。

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