#5 そして事件が動き出す…危険すぎる美人刑事が帰ってきた!

悪党どもに、女神の鉄槌を! 危険すぎる美人刑事、八神瑛子が帰ってきた。その美貌からは想像もつかない手法で数々の難事件を解決してきた瑛子が、外国人技能実習生の犯罪に直面。そんな彼女に監察の手が伸びる。刑事生命が絶たれる危機……それでも瑛子は事件の闇を暴くことができるのか? 累計40万部を突破した、深町秋生の人気警察小説シリーズ。その最新刊が、本作『インジョーカー』だ。読んだ瞬間、引き込まれる物語の冒頭を、特別に公開します。

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(写真:iStock.com/SeanPavonePhoto)

富永は歯科医院を出た。つくばエクスプレス浅草駅付近の商業施設に入っており、夜九時まで診療を受けつけている。医者の腕も悪くはない。

それでも、ドリルの音を耳にするたびに全身の筋肉が強張る。虫歯が進行しているため、洗浄用のエアが神経に触れて、顔をしかめたくなるほどの痛みが走ったこともある。

夜の浅草は観光客や会社帰りのサラリーマンでごった返していた。

街の風景は毎日のように変化している。二十四時間営業の大型量販店があり、道路を挟んだ向かい側には、全国各地の地産セレクトグルメを扱う巨大店舗ができていた。南側の道路には、ビニールカーテンで覆われた居酒屋が並び、呼びこみらしき店員が通行人に声をかけている。店の様子を横目に見ながら、通り過ぎた。

雷門通りを西へ、早足に歩いた。昼間は歩道も観光客でごった返し、渋滞が起きるほどだが、夜八時過ぎともなると、人の数は多少減る。


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