宇宙の27%を占める「暗黒物質」の正体とは

宇宙の質量の27%を占めている「暗黒物質」(ダークマター)。この空気中にも大量に存在しているが、一切の光、電波を発しないため、見ることすらできない。だが、暗黒物質がなければ、地球も人類も生まれることはなかった。まさに暗黒物質こそが、宇宙創生のカギを握る……。そんな謎の物質に迫った一冊が、『暗黒物質とは何か』だ。研究の最前線に立つ著者の、最新の知見が盛りだくさんの本書から、一部を抜粋してお届けします。

*   *   *

いまも私たちの体を通り抜けている

物理学や天文学の分野では、この十数年のあいだに従来の宇宙観を覆す重大な発見が相次ぎました。たとえば、2011年にノーベル物理学賞を受賞した「宇宙の加速膨張」の発見もそうです。

(写真:iStock.com/pixelparticle)

1998年にそれが発見されるまで、宇宙の膨張速度は徐々に減速していると考えられていました。投げたボールが減速するのと同じで、何らかのエネルギーが加わらないかぎり、膨張が途中から加速することはありえません。

ところが予想に反して、宇宙は加速膨張をしていました。それを引き起こしているエネルギーの正体はまだ不明ですが、研究者のあいだでは「暗黒エネルギー(ダークエネルギー)」と呼ばれています。

それが宇宙に「ある」ことはたしかだが、正体がさっぱりわからない──XMASSの検出目標である暗黒物質も、その点では暗黒エネルギーと変わりません。


あわせて読みたい

幻冬舎plusの記事をもっと見る 2019年5月22日のライフスタイル記事
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

新着トピックス

ライフスタイルニュースアクセスランキング

ライフスタイルランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

コラムの人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

生活雑貨、グルメ、DIY、生活に役立つ裏技術を紹介。