地球外生命の存在が噂される土星の衛星「エンケラドス」とは

「人類が21世紀中に、地球以外の星で生命を見つける可能性は50%以上」。こう断言するのは、国立天文台の縣秀彦氏だ。地球外生命は人類のような生命体なのか? それともはるかに進化した生命体なのか? そもそも生命はどのように誕生するのか? 人類究極の謎に迫った縣氏の著書、『地球外生命は存在する!』の一部をご紹介します。

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断層から「間欠泉」が吹き上がる

いま研究者たちがもっとも心惹かれているのは、「エンケラドス」という無名の衛星です。

(写真:iStock.com/dottedhippo)

エンケラドスは、土星から24万キロメートル離れたところを33時間ほどで公転しています。直径は平均500キロメートル程度で、土星の衛星としては6番目に大きな衛星です。その成分は、約60%が岩石成分、残り40%は氷成分であろうと推定されています。

カッシーニの探査から、エンケラドスの北半分はクレーターに覆われており、よくある衛星の表情であることがわかりますが、南半球は一変してクレーターがありません。また、南極近くでは、平行に走る長さ130キロメートル、深さ数百メートルもの巨大な4本の裂け目が見つかりました。

研究者が注目しているのは、この断層から噴き上がる間欠泉です。まるで火山噴火のような活動は、木星の衛星イオや海王星の衛星トリトンでも見つかっていますが、それらと比べても、エンケラドスの噴き上がる氷の粒子は太陽系内でもっとも壮大な眺めと言えましょう。この氷の噴火は、土星の環のひとつであるEリングを形成していることが判明しました。


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