丸顔で、真面目で、格好のよい頭だった…明仁上皇の知られざる素顔|ジミーと呼ばれた天皇陛下

「あなたの名前はジミーです」。戦勝国アメリカから赴任した英語教師、ヴァイニング夫人は、最初の授業で若きプリンスにそう告げた……。天皇家から絶大な信頼を得て、若き日の明仁上皇に多大な影響を与えた夫人。『ジミーと呼ばれた天皇陛下』は、夫人が遺した資料を手がかりに、明仁上皇の素顔に迫った渾身のノンフィクションだ。平成から令和へ、新たな時代が幕を開けた今だからこそ、改めて読んでみたい本書。その一部をご紹介します。

*   *   *

対面の日、明仁親王は……

いよいよ、アメリカ人家庭教師が、その生徒である皇太子と対面したのは来日して二日後の十月十七日だった。

(写真:iStock.com/ysbrandcosijn)

前例を破って、この会見には天皇、皇后も同席した。これは、いかに天皇がヴァイニング夫人に期待を寄せていたかを物語っている。

この前日、夫人は皇居でブライスと会った。ブライスはすでに皇太子に英語を教えていた。

そして皇太子が新任の家庭教師に会ったとき、どう挨拶するか、もう決めてあり、あなたが「御親切なお言葉をありがとうございます」と答えるだろうと皇太子にいってあると告げた。

それは「不自然な初対面になりそうだ」と夫人は思った。彼女にしてみれば、挨拶の言葉など決めずに、自由に話したかったのだ。

ところが、思いがけないことが起きた。

なんと、皇太子はブライスが教え込んだ堅苦しい挨拶などしなかったのである。十二歳の少年らしく「キャンディーをありがとう」と自然な言葉でいった。


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