なぜ日本人は「タピオカミルクティー」が好きなのか?【ファッションフードの平成史】

■突如勃発した「チーズ蒸しパン戦争」

なぜ日本人は「タピオカミルクティー」が好きなのか?【ファッションフードの平成史】

意外にも大ヒットしたのは、週刊誌が押したチーズ蒸しパンだった。元祖の日糧製パン製は90年11月に月産600万個を記録して品切れ状態が続き、大手パンメーカー各社がいっせいに追随して似たような製品を発売した。どれも判を押したように楕円形で、1袋120円。味と食感がメーカーでかなり違い、食べくらべが流行した。

「チーズ蒸しパン戦争」も、ティラミスに負けずすさまじかった。1日に500個売れたコンビニもあったほどだ。各社が蒸しパンの製造ラインを大幅に増やし、91年の市場規模は400億円を突破。あやかり商品が氾濫したのも、ティラミスと同じだ。

こうなると、ポスト・ティラミスが食品業界全体の関心事になるのは必然。ティラミス以降、企業が意図的に仕掛けたファッションフードが目立って多くなる。

チーズ蒸しパンの次に、思いがけない方角から飛び込んできた伏兵が、東南アジアの「タピオカ」だ。キャッサバ(※)のでんぷんをパール状の粒に加工したものである。

■実は80年代前半から輸入されていた

なぜ日本人は「タピオカミルクティー」が好きなのか?【ファッションフードの平成史】

実はタピオカの輸入は、80年代前半にはじまっていた。だが、長時間ゆでる手間が敬遠され、需要はごく少数の中華料理店にとどまっていた。それが、エスニック料理ブームが起こり、東南アジア諸国のレストランがいっせいにタピオカを使ったデザートを出すようになって風向きが変わった。

カエルの卵そっくりのユニークな形状と、葛餅とわらび餅とも似て非なる“もちもちピュルピュル”した食感が衝撃的で、タピオカはたちまちエスニックスイーツの花形になった。ただかわいくておいしいだけでなく、見た目と食感が「ヘン」で面白いのが、ヒットの要因。


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