モバイル向けに展開する意義は?
1980年代から家庭用ゲーム機が普及しだし、ポータブルのハードも多く登場してきた。そしてここ数年、スマートフォンがゲームの重要なプラットフォームになったのは言うまでもない。ゲーム業界を生き残ってきたKONAMIにとって、業界のパラダイムシフトなど何度も経験したことだろう。同社がここ数年、「ウイイレ」のモバイル版に力を入れているのもある種必然であり、納得できる。とは言え、プラットフォームとしてのスマートフォンの台頭は大きな変化だ。
--スマートフォンやタブレットで展開する狙いは何ですか?
細田 この理由は、家庭用ゲーム機で出すときと変わりません。やはり「我々の作ったサッカーゲームで多くの人に遊んでほしい」というシンプルな想いです。モバイル版だからと言って、簡易的なサッカーゲームにしたくなかったんです。我々が最高だと思う技術を集約して、ノウハウを貯めて作ってきたものをそのままスマートフォンで遊んでいただきたい。
細田 例えば、我々は試合時間を10分と定めていて、「その10分間で楽しいサッカーゲームって何か?」と考えてずっと作ってきました。それをそのままモバイル版に持ってきています。また、操作方法については、タッチパネルでスムーズに遊べることにこだわっています。
