
Flashゲームがエンターテインメントの1ジャンルとして確立され、多くのクリエーターとユーザーが存在する海外でも、日本人クリエーターの作品は、そのクオリティとオリジナリティが高く評価されています。多くの場合、日本のクリエーターが自分のサイトで発表したゲームを、海外のFlashゲーム紹介サイトが記事にして、クリエーターのサイトに海外から膨大なトラフィックが集まって人気ゲームになっていきます。それとは逆に、まず海外サイトで作品を発表して人気を博し、その後日本に逆上陸するゲームが現れました。その名も『寿司タワーディフェンス』。
『寿司タワーディフェンス(英語名:Sushi Tower Defense』は、njfが2009年4月にFlashゲームコミュニティ『Kongregate』に公開したタワーディフェンス系シミュレーションゲームです。ファンタジー系のテーマが一般的だったタワーディフェンスゲームに、“回転寿司”という海外ウケがよいテーマを盛り込んだことにより、1ヵ月余りで4万回以上プレイされる人気ゲームになります。そして海外でのリリースから約1ヵ月後、日本のゲームコミュニティ『モゲラ』で公開されました。
ゲーム内容は、一定のルートを敵が侵攻するタイプのタワーディフェンスゲーム。回転寿司のベルトコンベアがルートになっていて、敵(?)となるお寿司の皿が流れてきます。画面の外まで皿が流れると、店のライフが減ってしまうので、お客さんを席に配置して、お寿司を攻撃(食べる)してもらいましょう。お客さんを席に座らせるには、なぜか賃金が必要です。皿が10枚流れるごとに利子がつくので、お金をやりくりしながらお客さんを配置したり、アップグレードしていきます。