正真正銘の一目惚れから結婚した若きカップル その幸せが一夜にして悲劇に変わる……映画『追想』レビュー

正真正銘の一目惚れから結婚した若きカップル その幸せが一夜にして悲劇に変わる……映画『追想』レビュー

あの小説が映画化される!? いやいやいや、それどう考えても絶対無理でしょう! と、読んだ人なら誰しも思ったに違いない作品が、ついに『追想』というタイトルで映画となり8月10日(金)から公開となりました。その小説とは、今最もノーベル文学賞に近いと言われる英国の作家イアン・マキューアンが2007年に発表した超異色の恋愛小説『初夜』(村松潔訳/新潮クレストブックス)です。

一組の男女に訪れた正真正銘の一目惚れ。それがとても繊細であたたかな恋愛に変わり、彼らは周囲に祝福された結婚式を迎えます。その幸せがなぜ一夜で過去形になってしまったのか。物語はその悲劇が起きた新婚初夜から、そこに至るまでの過去のエピソードを挟みながら進んでいきます。

正真正銘の一目惚れから結婚した若きカップル その幸せが一夜にして悲劇に変わる……映画『追想』レビュー

舞台は1962年、ビートルズ登場直前のイングランド。結婚式を終えたばかりの若いカップル、エドワード(ビリー・ハウル)とフローレンス(シアーシャ・ローナン)は、風光明媚なチェジル・ビーチを見渡せる古いホテルで初めての夜を迎えようとしています。大して美味しくもなさそうなルームサービスのディナーを前にぎこちなく会話を交わす二人は、心臓が口から出そうなほどドキドキしていました。なぜなら彼らは十分な交際期間を経てはいましたが、古い言い方をすれば婚前交渉、つまりまだ一度もセックスをしたことがなかったのです。

お互い気をつかいながらも、微妙に緊張感が高まっていく二人の間には、実は大きな溝がありました。裕福な家で育ち、強い父親と常に意識高い系な母に育てられたフローレンスは、バイオリニストとして成功することを夢見ています。一方のエドワードは、貧しく複雑な家庭環境で家族を支えながらも勉学に励み、ロックを愛するぼくとつで愛情深い若者です。そんな二人が育んできた古風な恋愛模様がみずみずしく描かれますが、そのはしばしに、観客はその後に訪れる悲劇の芽を感じとることに。


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