
今回は『農民連食品分析センター』からご寄稿いただきました。
■食パンのグリホサート残留調査(農民連食品分析センター)最近人気の食パン。その原材料の多くは輸入小麦です。第1報で小麦粉からグリホサートが検出されることがわかりました。ではその小麦を使って作られ、売られる市販の食パンの実態はどうなのか、調べてみました。
■はじめに
2019年3月10日に公開した「小麦製品のグリホサート残留調査1st」で、全粒粉、薄力粉、強力粉などの小麦粉からグリホサートが検出されることを報告してきました。
「小麦製品のグリホサート残留調査1st」2019年3月10日『農民連食品分析センター』
https://earlybirds.ddo.jp/bunseki/report/agr/glyphosate/wheat_flour_1st/index.html
私たちの身の回りには、小麦粉を利用した製品が数多くあります。小麦粉で検出が認められるのであれば、製品でも検出される場合があると考えられます。そこで、その実態を探るために、市販の食パン製品を購入し、製品中にグリホサートの残留が認められるかを調査しました。その結果、国産小麦を使用している製品および有機栽培小麦を使用している製品以外のほぼ全てでグリホサートが検出されました。
なお、小麦でグリホサートがなぜ検出されるのかなどの背景や詳細な情報については、前回の「小麦製品のグリホサート残留調査1st」を参考にしてください。