
「たいとう観光大使」には前出の7人以前に、これまで18人が任命されている。簡単なプロフィールとともに挙げてみよう。
平成18年度任命
東貴博:タレント、台東区の出身
浦井正明:東叡山寛永寺執事長、現龍院住職。台東区教育委員会委員長を務めるなど、区に縁があることから
海老名香葉子:タレント、エッセイスト。夫の故林家三平と共に浅草などに縁があったことから
桐谷エリザベス、桐谷逸夫:谷中に在住
毒蝮三太夫:タレント。浅草など下町に縁が深いことから
友吉鶴心:薩摩琵琶奏者、台東区浅草出身
なぎら健壱:タレント、シンガーソングライター。浅草など下町に縁が深いことから
浜口京子、アニマル浜口親子:浅草在住。浜口京子は平成14年度に「台東区民栄誉賞」を受賞
坂真太郎:能楽師。台東区出身
宮田亮平:鍛金作家。台東区文化施策懇談会委員などを務めている
平成19年度任命
浅香光代:女優、台東区在住
安達祐実:女優、台東区出身
いとうせいこう:タレント、クリエイター。台東区在住
櫻川梅后:舞踏家。台東区出身
西田敏行:俳優。平成19年に浅草を舞台とした「浅草ふくまる旅館」に主演
萩本欽一:コメディアン。台東区出身
全国に目を向ければ、「観光大使」のほかに「ふるさと大使」「親善大使」などの名称が使われ、各地で有名人が任命されている。例えば熊本県のスザンヌ、静岡県富士市の渡部陽一氏、高知県の大橋巨泉、石川県の松井秀喜などがいる。
ただし地域の顔となるだけに、不祥事は禁物。芸能人にスキャンダルは付き物と言えるかもしれないが、二股騒動でニュースになった塩谷瞬は石川県の、母親の生活保護受給が問題になったお笑い芸人の河本準一は岡山県津山市の観光大使を辞めることになった。今後はどんな大使が登場するだろうか。