
東京オリンピックが延期になった今、あえてリリースする意味があったのだろうか? 東京オリンピック公式モバイルゲームという触れ込みで先週から配信開始となった『ソニック AT 東京2020オリンピック』に触れる場合、この質問はどうしても避けて通れないだろう。
結論から先に言えば、この質問の答えは「YES!」であると断言したい。本作はオリンピックが延期になった今、この状況において本来と別の価値を獲得したように思う。2020年の今だから、プレイする価値のあるゲームなのだ。
■東京2020オリンピック延期と『ソニック AT 東京2020オリンピック』ご存知の通り、新型コロナウイルス(COVID-19)が全世界レベルで感染拡大した影響を受けて、今年開催が予定されていた東京2020オリンピックは延期になった。タイトルに東京2020オリンピックを掲げる本作も、これらの事態に対して当然、リリースを延期するか、予定どおり配信するか内部で議論があったのではないかと推察する。
もちろん、筆者は内部と開発チーム、オリンピックともなんの関係もないので、実際のところはわからない。しかし、ビジネスである以上、配信日が収益に与えるインパクトを計算しないハズがないと思う。いずれにせよ本作は配信開始となった。そして延期されなかったことで、プレイ感は本来想定されているものと多少なり差が発生している。

本来のプレイ感との差とは、ズバリ、オリンピックと同時に楽しむことができなくなったという部分だ。ゲームに限らず、エンターテインメントには旬がある。いつが旬なのかというと、それは周りが盛り上がっているとき。