
『ドラクエ3』が発売された当初は、感情移入するヒマもなくルイーダの酒場で仲間を3人作ることができたことから、そのゲーム展開に抵抗がある人もいたのが事実。ストーリー展開で仲間が増えていった『ドラゴンクエストII ~悪霊の神々~』をプレイした人にとっては、やや寂しさを感じたことだろう。
しかし、そんなルイーダの酒場システム(ゲーム冒頭からキャラクターを自由に作って仲間にしたりはずしたりできるシステム)は『ドラクエ』シリーズが最初ではない。ルイーダの酒場の元ネタとなったギルガメッシュの酒場が存在するのをご存知だろうか?
ギルガメッシュの酒場は『ウィザードリィ』というロールプレイングゲームの元祖的なゲームに登場し、訓練場で作ったキャラクターを仲間にしたり預けたり(はずしたり)できる、出会いと別れの場なのだ。『ウィザードリィ』は『ドラゴンクエスト』シリーズのゲームデザインをしている堀井雄二さんに多大な影響を与え、『ウィザードリィ』なくして『ドラゴンクエスト』は存在しないといわれている(堀井雄二さんも影響を受けていることを明言している)。