「現場に行かないと何が起こっているのかわからないのが戦争」7年間アフリカを撮り続けた写真家・亀山亮氏にきく(前編)

全てに白黒をつけてしまうところとか、セクトの考え方を絶対視してほとんど宗教と変わらないようなことになっているなと思ったり。

それからは日本よりも外国、しかも写真の需要が日本にはあるのかないのかわからないアフリカにすごく興味を持つようになった。

はじめて出かけたアフリカはコンゴでした。

そこではマラリアに罹ったり、何度も逮捕されたり、カメラもお金も奪われたりで、ボロボロになって帰ってきたけど、日本でしばらく呆然としているうちに、自分がやりたいのはアフリカの戦争を撮ることだということが逆に強く意識できるようになった。

アフリカでは、被害者と加害者を同列に撮りたかった。

たとえばコンゴでは内戦の原因は鉱山の権利の取り合いなのですが、白黒はっきり付けられるような完全な加害者/被害者ではなく、どこかで立場が逆転してみたりと、敵味方の存在が地続きにあるのが、僕が見たアフリカのイメージです。

コンゴの精神病院でも撮影しました。アフリカには精神病という概念があまりないのですが。精神病院には、戦争の縮図を凝縮したような背景を持った人たちに会えます。
戦地になってしまった自分のふるさとで、暴行を受け、精神が不安定になってしまった女性が入院していたり。

民族争いに巻き込まれ、誰にも知られることもない彼女の境遇を知り、彼女はほんとうの意味での戦争の被害者だと思った。

(後編に続きます)

【お知らせ】

11月17日、 Reminders Photograpy Strongholdで、「ポートレイト」というテーマで、2011年木村伊兵衛賞を受賞した写真家田附勝さんのトークイベントが行われます。

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