
売れないホストが必死で貯めた借金返済の為の1,000万円。祝いの酒を飲み、目が覚めると金はどこにも無く、全て夢だった事に気付き……。『勇者ヨシヒコ』シリーズ、『アオイホノオ』の福田雄一監督最新作『明烏 あけがらす』が5月16日より公開となります。
今回、福田監督作品に初出演となるのが主演の菅田将暉さん。アフロ姿で真っ黄色のスーツという個性的な出で立ちで、シチュエーションコメディに挑戦します。そんな福田監督と菅田さんに2ショットインタビューを敢行。映画について、お互いの印象について色々とお話を伺ってきました。
―本作とても面白く拝見しました。もとは舞台の戯曲という事なのですが、このお話を書いたきっかけってどんな事だったのでしょうか?
福田監督:もともと舞台の台本なんですが、2011年の震災の後に書いていたんですね。この舞台をやる前に『勇者ヨシヒコ』のパート1をやっているんですえど、その頃とにかく笑える物を作りたいという気持ちが強くて。子供が生まれたばかりで震災があって、色々な事にすごく敏感になっていて。真っ暗な街を見ているだけでもすごく辛かった。そんな時だからこそ、川島雄三監督の『幕末太陽傳』みたいに明るくてとにかく笑える作品を作りたくて、それで生まれたのが『明烏 あけがらす』なんですよね。
―ホストクラブの控え室で行われるワンシチュエーションコメディという事で、シンプルな状況だからこそ役者の皆さんの演技のパワーを強く感じました。本当にピンチな人って周りからみると可笑しいんですよね。