中国の大気汚染が、コロナウイルスの影響で激減

Image: NASA via Gizmodo US

予想外の影響。

米航空宇宙局 (NASA) と欧州宇宙機関 (ESA) が運用する衛星データによると、中国上空の、有毒な二酸化窒素が大幅に減少しているそうですよ。先週末に発表したプレスリリースの中でNASAは、新型コロナウイルスを原因とした景気減速が、少なくとも部分的に関連していると述べています。二酸化窒素は、自動車や工場、発電所から排出されるガスで、呼吸器系疾患など健康への悪影響をもたらすことがわかっています。

中国の大気汚染は、宇宙からでも見えるほど深刻です。8年ほど前には、首都である北京の大気汚染がひどいことから、科学者から「人間が住めないレベル」とまでいわれていました。化石燃料を大量に使用する中国では、空が日常的に厚いスモッグで覆われているため、夕陽はぼんやりとくすみ、汚れた空気によって毎日何千人もの人々が亡くなっています。

Image: NASA via Gizmodo US

NASAによると、二酸化窒素濃度の低下は、新型コロナウイルスが発生した武漢で最初に確認されました、その後、国内の他の地域でも同じ現象が起こっているそうです。数百万人もの人々が封鎖される前の1月はじめと比べて、2月の二酸化窒素濃度が急激に低下したことを衛星画像で確認できます。

NASAのゴダード宇宙飛行センターに所属する大気環境研究者のFei Liuは、声明で「特定の現象によって、これほど広い範囲で(二酸化窒素濃度が)劇的に低下するのを観測したのはこれが初めてです」と述べています。


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2020年3月3日のIT記事

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