Image: NASA/JPL-Caltech 2022年4月24日撮影されたこの画像が、インサイトの最後のセルフィーになります

火星で過ごした3年半分のちり…。

NASAは、火星着陸探査機「InSight(インサイト)」による最後の自撮り画像を公開しました。ソーラーパネルは厚く積もったちりのせいで、すっかり火星の表土と同じ色合いになっていますね。インサイトの任務は今年中に終わると見込まれており、余力でできるだけ多くの科学データを収集するようです。

NASAは先週の記者会見で、インサイトは2022年末にすべての運用が終わりそうだと発表しました。ミッションが終了するのは探査機のソーラーパネルに大量のちりが積もり、発電量が落ち込んだためです。

インサイトは火星の空の写真を撮ったり、搭載されている地震計を使って火星の地震である“火震”を観測したりと、3年にわたって火星の地表で働き続けました。熱流量計=通称「Mole」を使おうと2年間は掘削を頑張りましたが、ほんのわずかしか掘り進めることができず断念しています。今月初めには、火星での記録史上最大規模となる地震を観測。火星の内部構造のどこかでマグニチュード5の揺れが発生したのです。

インサイトのおかげで科学者たちは火星の内部構造や、地質学的&地震学的なシステムの見識を深められました。これまでのところ1,313回の火震を検出していますが、科学的な運用が停止される前にもっと観測できるかもしれません。