2019年5月28日、ユニセフは、ヤンゴン(ミャンマー)からのレポートを発信した。

その他の写真:ラカイン州の難民キャンプに滞在する子ども。
(2018年7月撮影) (C) UNICEF_UN0229016_Sirman


(レポート)ラカイン州では今年に入って、 国軍と武装勢力「アラカン軍」(AA)との武力衝突が激化し、 民間人が犠牲になっていることに関して、 国連機関が懸念を表明していますが、ユニセフ(国連児童基金)・ミャンマー事務所は、子どもたちが直接的な攻撃や間接的な行為(銃撃戦に巻き込まれる、地雷、クラスター爆弾、簡易爆発装置などの爆発物)のために犠牲になったり、拘束され不当な扱いを受けたり、また学校が軍事的な目的に使用されているという報告に対して深く憂慮しています。

 子どもを殺害し生涯癒えることのない傷を負わせることは、子どもの権利に対する甚大な侵害です。学校や病院などの社会インフラ施設は軍が使用すべき場所ではありません。軍の存在が、子どもたち、また教員や医師などの社会サービスに従事する人々を危険に晒しているのです。

 ユニセフは、すべての紛争当事者に対して、紛争下にある子どもたちの安全を守り、いかなるときもあらゆる形態の暴力から保護される子どもの権利を遵守するよう強く求めます。ユニセフは、すべての紛争地域の学校やコミュニティにおいて、子どもたちが心理社会ケアや地雷回避教育を受けられるようにすることを求めます。
そしてまた、すべての紛争当事者に対し、紛争の影響から社会インフラ施設を守るよう訴えます。
【編集:UN】