【その他の写真:10キロレースのスタートを切る参加者ら(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)】
10キロのレースは同日午前6時にスタート。号砲が鳴ると数百人のランナーが一斉に走り出し、外周や特区内の大通りなどを走り抜けた。コースではボランティアらが、水やスポーツ飲料、乳酸菌飲料などを配布した。特区に工場を持つ日系食品メーカーでは日本人支社長をはじめ、労働者らが多数参加し、おそろいの鉢巻きで汗を流した。同特区で働くミャンマー人男性は5キロを完走後に「マラソンは初めてだったが楽しかった。いいイベントだと思う」と話した。
ティラワSEZは、2015年に開業した工業団地で現在、トヨタ自動車など100社を超える企業が進出している。ただ、急速な開発による道路工事や土地問題などが地域社会に影響を与えているほか、新設の工場での勤務に不慣れな労働者も少なくない。そんな中、スポーツイベントで地域や労働者の交流を図る狙いとみられる。
ミャンマーでは経済発展とともに国民の健康意識が高まり、フィットネスジムなどのスポーツ関連施設が増えている。
【取材・執筆:北角裕樹】