市民団体の政治犯支援協会(AAPP)によると、収監されていた76人の政治囚のうち、今回の恩赦で釈放されたのは18人にとどまった。AAPP幹部のアウンミョーチョー氏は取材に対し、「恩赦は歓迎するが、まだ、残っている政治犯を早く恩赦してほしい」と話した。
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また、ミャンマーの伝統的なラップである「タンジャ」の公演で国軍を風刺したとして起訴されたピーコックジェネレーションの6人は複数の禁固刑を受けて収監中だ。劇団の広報担当者のナンリン氏は「恩赦には透明性がない。どんな方針で釈放をしたのか疑問だ」と話した。
ミャンマーは2016年からアウンサンスーチー氏が実質的に率いる国民民主同盟(NLD)政権となったが、それ以降も政府批判などで逮捕されるケースが相次ぎ、政治犯が収監されている。
【取材・執筆:リンニャントゥン】