2020年12月、日本の植民地時代(日帝強制占領期)に、韓国には、「浮浪児収容施設」があった。これは、韓国が独立をしたあとも存在し、1982年まで運営された。


その他の写真:韓国のイメージ

「仙甘(ソンガム)学園」。そこには、多くの被害者がいた。10人に9人の割合で、殴打と過酷行為を経験した。半分ほどは、男女問わず、半数が強制わいせつ行為をうけていたと言う。その中で亡くなった子どもも少なからずいる。それを多くの子どもたちが知っており、遺体の処理に動員もされた。


 今年4月に、仙甘学園事件被害者申告センターが開設された。すぐに140人が届け出た。しかし、道が実態調査を行うまでに死亡や住所不定になった者もいた。連絡の取れた93人から聞き取り調査したところ、被害者の大半が入所生活中に気合い入れ(93.3%)、殴打(93.3%)、言語暴力(73.9%)などを経験したことがわかった。強制わいせつや性的暴行の被害にあったと回答した者もいる。

 仙甘学園は、1942年に日本が「浮浪児の感化」を掲げて作った。
植民地解放後も韓国が引き継ぎ運営された。4691人から最大5759人の10代の子どもが収容されていた。

 多くが家族と暮らしていたわけだが、本人や家族の同意なしに路上(29%)や孤児院などの施設(28%)から、警察(39%)や取り締まりの公務員(22%)に連れてこられ、強制入所させられたと答える。事実上無差別収容ということだ。収容期間は1~11年。子どもには貴重な時期だ。


 これから、調査によって内情は明らかにされる。日本が「そんな施設を作ったから、自分たちは寂しさと厳しい生活を送らねばならなかった」と訴える可能性もある。1942年に1歳だったとしても、79歳。それより若い韓国人はこれから、どんどん訴えることができる…おっと、浅知恵をつけてはいけなかった…。しかし、忘れてはならない。日本が手を引いた後に運営していたのは、韓国人、同胞だったということを。

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