2021年2月、ミャンマーはメンツを大事にする国だ。少々無理なお願いを相手に通したい時は相手が「そうだね、そうしましょうか」と言いやすい『小芝居』をしばしば挟む。

その他の写真:工夫を凝らしてデモを行う若者たち (フェイスブックの投稿より) 

 例えば、車が違反をした場合、交通警察は賄賂が欲しい訳だけし、賄賂をもらえば解放する気満々なのだが、運転手側が「いくらお支払いすれば解放してもらえますか」と単刀直入に言ってくるのは好まない。それでは自分達がまるで「卑しい人間のようではないか」と彼らは思う。

 そこで、道の端に車を止めて「おいおい、違反したからには免許を取り上げるしかないな」「それは困ります」「困るがしょうがないだろう」「免許なしでは明日から仕事が出来ません」「仕事が出来ないとは、、、それは大変だな、しかし規則だから免許は頂かないとな」「学費のかかる子供が三人もいるんです、そこを何とか」「確かに、、、それは気の毒だな。しかし規則は規則だし、、、」「お兄さん、いつも交通警察の仕事でお疲れでしょう、コーヒー代でもお渡ししますから」「コーヒーか、、、ふん」とここでやっと一万チャット(約750円)を渡すと、やっと「子供もいるんだから、もう交通違反なんかするんじゃないぞ」と解放される。これがミャンマー流、相手のメンツを潰さない交渉術の一つだ。

 それでは何故、今回の2月のクーデターが起きたのか。2020年11月の総選挙で