【その他の写真:署名活動をする在日ミャンマー人。東京・大塚駅前(2021年4月22日撮影)】
ミャンマーでクーデターが起きた(2021年2月1日)。アウンサン・スーチー女史が中心的に国政を進めるようになってから、国際的イメージの好感度は上がっていたはずだった。しかし、その裏で、国軍の不満や国民の考え方の違いなどいろんな問題が起き、収拾がつかなくなるくらいの状態になっていたとも言える。
ミャンマーは1948年にイギリスから独立した。その後タガが外れたように内戦が続き、62年から約半世紀の間閉鎖的な軍事政権が続いた。ビルマという国名だった時代だ。国際的に開かれた国としてデビューしたのは、21世紀になってからといっても過言ではない。
ミャンマーの大統領の生年月日は、国家秘密だ。政府要人の生年月日も同様。それは、まだ誕生日によって黒魔術をかけられると言った思想が、現代においても残っている証拠でもある。
国際的には「できる女性である」スーチー女史に対して好意的な感情を抱いている国民ばかりではない。情報統制や、自分への権力集中などを行っている。「建国の父」とも言われるアウンサン将軍のお嬢様なので特別扱いされているともみられる。父親譲りで、短気な性格。政治家向きではないとする国民もいる。