とある駅前に「ヤキニク」という店ができた。外観的には、ザ・韓国で、本格的な韓国の焼き肉が食べられるのかしらと入ってしまった。
一歩足を踏み入れた時、なにか間違っていると感じたが、ズバリ韓国人のお姉さん方の視線が「間違えた!」と帰ったらただではおかないだったので、ロースターすら置いていないただのテーブルに座った。メニューを見たが、焼き肉に該当するものは、「ホルモン」しかなかった。開店早々だから、一客ごとにロースターを持ってくるのかなと、オーダーした(もちろん他のものも)。焼き肉のダクトなどは一切なかった。

その他の写真:韓国のイメージ

 次に、おじさんが入ってきた。お姉さん方は、おじさんの両脇を固め、韓国語でなにか話し出した。
その間、私のところには、誰も来なかった。

 かなりの時間待って、一つの皿が出てきた。ホルモンだった。一口食べた。冷めていた。味は、普通にあるこてっちゃんだった。
焼いてはなく、レンジでチンして、おじさんの接待の時間放置されていたとみられる。

 店中、おじさん専用になっているのに、お金を置いて帰らない(オーダーはしたが、出てこないシステム? )田舎の女性客にイライラしている風に感じた。急いでオーダーしたものを食べて店を出た。そして、看板をもう一度確認した「ヤキニク」。そうか、「焼き肉」じゃないから、「上を向いて歩こう」がアメリカでは「スキヤキ」みたいなもの、を、何となく悟った。この普通の食堂に見えるスペースは、焼き肉屋じゃなくって、おじさんの接待場所だったのか~。


 と、日本の田舎の地方では、「ヤキニク」という日本語をカタカナにアレンジしたので、状況を察しろよ! という韓国人経営の、入り口は食堂、なかはソフト風俗なお店が普通にある。ソフト風俗は、韓国特産のキムチすらない。

 2022年、韓国では、欧米圏を中心に、中国人による、中国の材料を使った、韓国料理店をパクリだと訴えている。韓国料理店を開くには、認証性が必要だと。韓国料理の繊細さを表現できるのは、韓国人しかいない。なのに、本当の韓国料理がなにかすらわからない中国人が、韓国料理と名前だけ利用して暴利を貪るのは許せないというのだ。


 この認証性は、かつて日本食がいろんな国で「そんな寿司はない」的に乱立した時の「ニセ日本食」に対して、日本政府が2006年に推進したものだ(その後、欧米メディアの批判を浴びて、NPO「日本食レストラン海外普及推進機構」の推奨マークに代わったが)。

 きちんと作ることができれば、料理人の国籍は問わなくってもいいのではないか。これこそ韓国の味、そうかどうかは客が決める。中国人経営の儲けが妬ましいのか。しかし、少なくとも韓国料理を提供しているところ以外の、食堂の姿をしたソフト風俗を取り締まっていかないと、韓国人経営の飲食店は「裏でお願いすれば」風俗もついてくる場所だという認識が根付くのではないか。

ちなみに「ヤキニク」は5年ほど営業して、看板や装飾をそのままにしたまま、経営者もお姉さん方もドロンして、閉店した。

【編集:fa】