【その他の写真:特にバンコクは近代化しているので暮らしやすく、本文のようにわざわざ法人設立してまで積み立てをする日本人が急増中である。
タイは日本とは違い、年金や各種社会保障のレベルも日本と比べものにならないほど、というよりも、ほぼないに等しいと思っていい。しかし、タイ政府もこの問題は認識している。同時に日本の年金制度とその問題も把握しているため、政府内での財源調整をできるだけ少なく留め、政府が民間保険会社の保険商品を保証すると同時に所得税控除というメリットを作る形で後押ししている。
そのため、タイの保険では積み立ての商品の場合も、契約時に満期時の受け取り額や利回り、受け取り時期などが確定し、それが変更されることがない。日本の場合は利回り自体も低い上に、最終的にいくらが手に入るのかは運用実績次第。場合によっては元本割れするリスクもある。
所得控除も大きいので、タイでは保険に加入するということが節税対策にもなる。控除も含めると年利8%代でも運用が可能なので、タイの保険はかなり優れていると言える。
そんな保険にはタイ在住者(観光ビザ以外のビザで滞在している者)であれば、外国籍者でもタイ人と同じ条件で加入することができる。そのため、最近では日系企業の駐在員が在任中に加入するだけでなく、この恩恵を受けるためにわざわざ会社設立をしてタイで積み立てを始める日本人も現れているほどだそうだ。
佐々木氏が今イチオシするのはディパヤ・ライフインシュランス社の年金プランだ。
ほかにも利回りの高い積み立てプランもある。同じく40歳男性の例で、こちらは年間10万バーツをたった4年積み立てるだけのものだ。10年満期で、51万9799バーツの受け取り額になる。
積み立てプランも年金プランも受け取り時期が決まっていて、絶対に延びたりしないし、受け取り金額が契約時に確定しているので、支払った以上に大きく殖えることが最初からわかっている。これが日本の年金との違いであり、魅力である。
タイ在住者という条件をクリアしなければならないが、興味がある方はアドバイザーの佐々木氏に相談してみてはいかがだろうか。
佐々木扶美氏:thai-ins@live.jp
【執筆:高田胤臣】