
■昼風呂の効果
昼風呂にはどんな効果があるのだろうか。お風呂がもたらす大きな効果として、体温変化による睡眠、筋弛緩(きんしかん)、血行促進などがあるが、昼風呂に入ると眠くなってしまうのだろうか?
「血液循環という視点では、昼間の入浴が悪影響を及ぼすということは考えにくいです。ただし、入浴による体温上昇と入浴後の熱放散が、眠気をもよおす可能性はあります。特に午後2時前の入浴については、昼食後の午後2時ごろに通常おとずれる眠気に呼応し、より眠くなる可能性が高くなります」(石川さん)
昼風呂に入った後そのまま昼寝をすれば、実に気持ちよい時間が過ごせそうだ。
■昼風呂はお年寄りにメリットあり
冬の寒い時期の昼風呂はお年寄りに意外なメリットをもたらすという。
「最近マスコミに多く取り上げられている『ヒートショック』ですが、昼間の気温の方が早朝や夜間より高いため、入浴事故のリスクは軽減されます。これらを考慮すると、高齢者は昼間に入浴し、夜7時から8時ごろに手浴や足湯などの部分浴をすることで、良質な眠りを取ることができるのではないでしょうか」(石川さん)