みなさんは外食をする時、どのように店を選んでいますか。

どこに行っても同じ味を楽しめるチェーン店を選ぶ人もいれば、その町にしかない個人経営の店を選ぶ人もいるでしょう。

特に後者は、店主やスタッフのこだわりが詰まった、特徴ある店も数多く存在しています。

路地に灯る白い看板、描かれていたのは

ある日、腹よわボーイ(@nori7770)さんが「すげー気になる食堂を見つけた」といい、写真を撮ってX(Twitter)に投稿しました。

一体、どんな食堂かというと…。

山口・下関の『すげー気になる食堂』 店づくりのウラには?

昼間でも少し薄暗い路地に灯された、白い看板。

そこには、まるで昔のテレビゲームのように、『めし』の2文字がドットで描かれていたのです!

店の名前や料理のジャンルではなく『めし』とだけ示されているのは、なかなかインパクトがありますね…。

投稿者さんの写真には、さまざまなコメントが寄せられました。

・路地に迷い込んだ時に見つかりそうな、雰囲気のあるお店ですね。

・書体が素敵!確実にHPは回復するだろうし、『めし』の文字にすごく惹かれました。

・まさに『ダンジョンめし』。40代以上にはストライクな看板!

山口・下関の駅チカ食堂 店主に話を聞いてみた

数多くの『いいね』が付いた『めし』の看板ですが、この食堂はどのような店なのでしょうか。

看板を掲げている『食堂オネット』(@noming27)の店主に、お話を聞きました。

――店名の由来や、特徴的な『めし』の看板を制作した経緯は。

任天堂株式会社が1994年に発売したテレビゲーム『MOTHER2 ギーグの逆襲』(以下、『MOTHER2』)が好きで、ゲームの出発地点になっている町の名前にあやかって、『食堂オネット』としました。

『MOTHER2』で、主人公が母親に好物を作ってもらうことで体力が回復するイベントを意識して、料理教室の講師をしていた経験を生かしながら『野菜をたくさん使い、薄味でヘルシーな家庭の味を楽しめる』というのをテーマにしています。

看板だけでなく、メニューにも同じフォントを採用していて、ロールプレイングゲーム感あふれる演出を心がけています。

実は、無色透明のプラスチックシートに油性ペンで『めし』と描いたものを貼り付けただけで、DIYというよりも図画工作レベルで自作したものなんですよ。

――JR下関駅から近いが、この立地を選んだ理由は。

いつか店を開きたいと思っていたのですが、この物件の情報を見つけた時に「ここなら、すぐに始められる!」と感じて、2023年1月頃から準備を始め、同年5月にオープンしました。

JR下関駅から歩いて10分ほどですが、人通りはあまり多くありません。

ただ、大家さんの「若い人のチャレンジを応援したい」という厚意にあやかって、家賃を安くしてもらっています。

X(Twitter)の投稿では、当店のリーズナブルな価格設定も話題になったようですが、駅も近いですし、お客様に通っていただけたらという思いを込め、そのように設定しました。

今回の投稿だけでなく、同年11月には地元のフリーペーパーにも取り上げられるなど、これからも注目を集めそうな『食堂オネット』。

店主によれば「1人で営業している小さな店なので、長時間お待たせしてしまったり、メニューが売り切れたりしてしまうかもしれませんが、ご理解いただけるとありがたいです」といいます。

山口県下関市を訪れる際は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。

[文・構成/grape編集部]