公益社団法人神奈川県医師会 ーより引用
コロナウイルスの恐ろしさと、外出しないことの重要さを説いた神奈川県医師会。
日本では報道や海外からの警告に対し、「大げさに不安をあおりすぎではないか」「騒ぎすぎだろう」といった声も上がっています。
そういった人たちに向けて、神奈川県医師会は「今は我慢する時と理解してほしい」と呼びかけました。
また、テレビ番組でコロナウイルスが扱われることについて、このように意見を述べています。
◆ごまかされないで◆
この新しい未知のウイルスに、本当の専門家がいません。本当は誰もわからないのです。過去の類似のウイルスの経験のみですべてを語ろうとする危うさがあります。
そして専門家でもないコメンテーターが、まるでエンターテインメントのように同じような主張を繰り返しているテレビ報道があります。
視聴者の不安に寄り添うコメンテーターは、聞いていても視聴者の心情に心地よく響くものです。不安や苛立ちかが多い時こそ、慎重に考えてください。
実際の診療現場の実情に即した意見かどうかがとても重要です。正しい考えが、市民や県民に反映されないと不安だけが広まってしまいます。
危機感だけあおり、感情的に的外れのお話を展開しているその時に、国籍を持たず、国境を持たないウイルスは密やかに感染を拡大しているのです。
第一線で活躍している医師は、現場対応に追われてテレビに出ている時間はありません。
出演している医療関係者も長時間メディアに出てくる時間があれば、出来るだけ早く第一線の医療現場に戻ってきて、今現場で戦っている医療従事者と一緒に奮闘すべきだろうと思います。