珍しく「反対派」学者も呼んで行われた、愛媛県八幡浜市の使用済燃料乾式貯蔵施設PA講演会

珍しく「反対派」学者も呼んで行われた、愛媛県八幡浜市の使用済燃料乾式貯蔵施設PA講演会
斜面麓の重機が稼働している箇所に標高25mの地盤を造成し建設する予定。建屋の規模は60m×40mであり、合衆国のISFSIに比して著しく狭隘(きょうあい)である。撮影牧田

 前回に引き続き、原子力PAを主題に、今年2月6日に八幡浜市保内町で開催された八幡浜市主催の「使用済燃料乾式貯蔵施設に関わる講演会」について執筆しています。

◆「PA(パブリック・アクセプタンス)」とは何か?

 PA(Public Acceptance:パブリック・アクセプタンス)とは、社会的受容を意味し、より平易には、社会的影響の大きな事業について、影響を受ける市民、周辺住民に受けいれられることを目的とした諸活動を意味します。
 日本では、原子力PAやワクチンPA、ダムPAなどがよく知られていますが、例えば生活習慣の改善、遺跡保存や、文芸の保護、教育制度や医療制度、福祉制度の存続・改変などもPAの成否が大きな意味を持ちます。一方で大阪では、行政の長にありながらPAの逆を行うことによって文楽への助成金ほか文芸・福祉・医療行政を意図的に破壊した政治業者もいます。
 古墳などの遺跡の保護も私権制限を伴いますし、加えて公益の制限をも伴いますので、やはりPAを必須とします。これに失敗すると、デベロッパーが古墳を破壊するなどの行為が平然と行われます。合衆国の国立公園制度は、PAの成功例として挙げられるでしょう。日本でも歯磨き習慣の定着や赤痢(せきり)の防止・根絶など大成功例は結構あります。
 一方、福島核災害で帰宅困難地域となった福島県双葉町の「原子力明るい未来のエネルギー」看板のように、子供を使った小手先芸で核災害のあげく撤去する羽目になった大失敗例など、資金力だけで中身空っぽのプロパガンダも日本ではたいへんに目立ちます。
 今回八幡浜で行われたPA講演会は、福島核災害後の原子力PAのあり方を模索するものとしても注目されるもので、前回言及したように福島核災害前に比べ大きな改善が期待されます。
 なお、講演冒頭に不規則発言、暴言の場合は退場してもらう旨主催者側から複数回アナウンスがありましたが、過去のPA活動が抱える負の遺産でしょう。かつての争いのすさまじさが想起されます。


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