菅長官、「政府に都合が悪い意見」を言う東京新聞望月記者だけを無視、妨害。質疑可視化で明らかに

       

◆おべんちゃらのような「記者の意見」は妨害されない

【6人目 東京新聞 モチヅキ記者】
 そして、いよいよ望月記者である。

●1問目
「東京・望月です。えー、関連で、あ、関連じゃない。官邸の東京新聞への抗議文を、の関係です。長官、午前、抗議は事実と違う発言をした社のみとのことでしたけども、この抗議文には主観に基づく客観性、中立性を欠く個人的見解など<質問や表現の自由にまで及ぶものが多数ありました>。(以上、黄信号)
我が社以外のメディアにもこのような要請をしたことがあるのか。また今後もこのような抗議文を出し続けるおつもりなのかお聞かせください(以上、青信号)」
●2問目
「東京・望月です。えーっとですね、今の関連ですけども、抗議文の中には森友疑惑での省庁間の協議録に関し、メモあるかどうか確認して頂きたいと、まあ、述べたことに会見は長官に要望できる場かと抗議が寄せられましたが。<会見は政府のためでもメディアのためでもなく、やはり国民の知る権利に応えるためにあるものと思いますが、>(以上、黄信号)
長官はですね、今のご発言を踏まえても、この会見は一体何のための場だと思っていらっしゃるんでしょうか(以上、青信号)」
 モチヅキ記者の質問は自らに対する圧力に関連した2問となっている。
 1問目冒頭に「関連で」と言い間違えてはいるが、先ほど円グラフでも確認した通り、他の記者と同じようなタイミングで質問に移っている。
 2問目で「会見は政府のためでもメディアのためでもなく、やはり国民の知る権利に応えるためにあるものと思いますが」と意見を述べた上で会見に対する長官の認識を質問したが、菅長官の回答は「あたなに答える必要はありません」という一言であった。この「意見」が政府にとって耳の痛い意見であることは想像に難くない。
 改めて2月26日午後の記者会見で起きた事実を総括すると、他の5記者と比較してモチヅキ記者の質問は長くはないし、質問に移るまでに時間もかかっていない。「意見」を述べているが、他にも意見を述べた記者は2名いた。しかし、モチヅキ記者だけが質問妨害を受けた挙句、「あなたに答える必要はありません」と回答を拒否された。
 菅長官は「会見は記者が意見を述べる場ではない」という主旨のコメントを度々している。
 ここからは筆者の推測になるが、そこには省略されている言葉があるのではないか。
 菅長官が言いたいこと、それは、正確に言うならば「会見は記者が(政府に批判的な)意見を述べる場ではない」なのかもしれない。
<文・図版・動画作成/犬飼淳 TwitterID/@jun21101016>
いぬかいじゅん●サラリーマンとして勤務する傍ら、自身のnoteで政治に関するさまざまな論考を発表。党首討論での安倍首相の答弁を色付きでわかりやすく分析した「信号無視話法」などがSNSで話題に。最近は「赤黄青で国会ウォッチ」と題して、Youtube動画で国会答弁の視覚化に取り組む。
 犬飼淳氏の(note)では数多くの答弁を「信号無視話法」などを駆使して視覚化している。また、同様にYouTubeチャンネル(日本語版/英語版)でも国会答弁の視覚化を行い、全世界に向けて発信している

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