夢は『ガンダム』のスペース・コロニー!?  Amazon創業者が描く、月開発と宇宙植民の野望

◆宇宙進出を目指す2人の富豪

 ベゾス氏曰く、地球は人類にとって十分に大きくはなく、いずれ資源やエネルギーを使い果たすと予想。そこで、重工業と鉱業を宇宙に移し、地球には住宅と軽工業のみ残すという形に切り分けることで、地球を守ろうというのである。そしてそのために、人類の経済圏を宇宙に広げる必要があり、その実現のためにロケットや宇宙船が必要だ、と主張する。

 この考え方は、同じ宇宙ベンチャーの「スペースX」を率いるイーロン・マスク氏とはやや対照的である。マスク氏も人類が宇宙へ飛び出していくべきと主張し、そのための宇宙船の開発に勤しんでいるが、その根底にあるのは「地球はいつか、隕石の衝突や伝染病などで生命が死に絶えるかもしれない。それを乗り越えるため、地球以外の天体に住めるようにしておかなければならない」という、いわば恐怖心である。

 動機は違えど、同じ人類の宇宙進出という目標に向かって、私財さえも投じてひた走る2人の富豪。そのその行き着く先の未来には、なにが待ち受けているのだろうか。

<文/鳥嶋真也>
宇宙開発評論家。宇宙作家クラブ会員。国内外の宇宙開発に関する取材、ニュース記事や論考の執筆などを行っている。新聞やテレビ、ラジオでの解説も多数。
著書に『イーロン・マスク』(共著、洋泉社)があるほか、月刊『軍事研究』誌などでも記事を執筆。
Webサイト: КОСМОГРАД
Twitter: @Kosmograd_Info

【参考】
・Blue Origin | Going to space to benefit Earth (Full event replay)
・Blue Origin | Blue Moon

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